(Amon Carter Museum of American Art, Fort Worth, Texas. Designed by Philip Johnson. )
いま出ているカーサ・ブルータス「いま行くべき美術館はどこだ?」号で、
アメリカで今注目したい美術館/アート名所の
取材・執筆・撮影コーディネートを担当しています。
今年のカーサ美術館特集号は、「いわゆる美術館ではないけれど、
アート鑑賞のできる空間」が裏テーマ(?)。
中でも圧巻はロスコ・チャペル(テキサス州ヒューストン)。
マーク・ロスコの真っ暗な巨大絵画14点が四方を取り囲む、密室の教会堂です。
これまでかなり色々な場所に行きましたが
これほど強烈な空間にはかつてお目にかかったことは無いかも。
一緒に取材したエディター氏の編集後記↓ すっかりロスコの魔力に…
DIAビーコン(NY・ハドソンバレー)は
これまで何度もカーサやブルータスで紹介した巨大ギャラリーです。
2007年のブルータス/茂木健一郎さん特集でも
茂木さんをお連れし、リチャード・セラやマイケル・ハイザーの
作品と共にポートレートを撮影しました。
NY在住者はもちろん、日本のアート好きにとっても
「NYに来た際の、半日旅行」先としてお馴染みのDIAビーコンですが、今回は
ここってそもそもどんな場所であり、
「アーチストが最も憧れる美術館」と呼ばれる理由など、解説しています。
一方、カウボーイズ・スタジアム(テキサス州ダラス)、
アメフトのスタジアムなのに、現代アート満載。
最新鋭の巨大スタジアムの、もう至るところに巨大アートの数々が。
作品を見てまわるだけでも、なんと小一時間。
オラファー・エリアソンにコミッションした立体作品が
エントランスで客を出迎えるかと思えば、
世界最大サイズのスクリーンでは、
ジェニー・ホルツァーの言葉アート(これもコミッション!)が
試合観戦中の観衆15万人の目の前に映し出されるという、
何から何までメガスケールのアート空間でした。
他にはドナルド・ジャッドの住まい兼アトリエ(NYソーホー)、
建築家フィリップ・ジョンソンの自邸グラスハウス(コネチカット州)、
ザハ・ハディッド設計のブロード美術館(ミシガン州)、モルフォーシスによるペロー自然史博物館(ダラス)などなど…。
良かったら手にとってみてください。
あのピーター・ガブリエルがロスコ・チャペルでの体験を歌にしていたという事実を
取材後に知ってビックリ。
アルバム『Us』に収録されている『Fourteen Black Paintings』がその曲です。
ずっと知らずに聴いていました。
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