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2017年8月10日木曜日

高砂淳二さん『LIGHT on LIFE』

Like a nice breeze for the eyes. “LIGHT on LIFE”, the brand-new photo book by renowned Japanese nature photographer, Junji Takasago.

 今日の衝撃。先日刊行されたばかりの、高砂淳二さんの最新写真集、『LIGHT on LIFE』。
 ケニアのライオンや、コスタリカのアマガエル、
マレーシアのゾウに、カナダのグリズリーベア。
ハワイに咲いたジンジャーの花、葉っぱの上の水滴。
地球のあちこちで営まれている生命を
自然写真家の高砂さんがとらえ続けて
この愛らしい一冊ができあがりました。
 ここしばらく、アメリカ人自然写真家の
作品に触れる機会が多かったのですが、
特にナショナル・ジオグラフィック系のアメリカ人写真家は
大自然に「挑戦」し、写真で「撮り奪う」ことによる達成感が
前提にあるように感じます。
 大自然=人間にとって征服すべき相手。
自分vs他者、人vs神。
対峙ありき、の西洋的文脈の中で撮られた自然写真の
「厳しさ」にさらされ続けた目と神経を、
この『LIGHT on LIFE』の生き物たちが
柔らかく鎮めてくれました。
 「高砂さんの自然や地球の写真は、
八百万の神というか、母性を感じさせてくれるように思います」と
綴られたのは小学館の尾崎靖さん。
その言葉通り、生命へ向けられた慈しみのまなざし、
そしてユーモアがじわりと心に染みこむ写真集です。

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