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2015年11月27日金曜日

Frank Gehry in Casa Brutus カーサ・ブルータス12月号 <ビックリ建築ツアー!>フランク・ゲーリー特集です

  In the new Casa Brutus, we have an extensive interview with Frank Gehry at his studio in LA.  We shot and wrote about a bunch of his notable LA buildings that you can visit, and wrote about the new Facebook campus.

  We also did a long interview with Shohei Shigematsu of OMA NY as one of the new group of leading Japanese architects pointing the way to the future; as well as coverage of Masa Sono, whose company recently won a NASA competition to design dwellings for Mars; interviews with the director of the Pritzker Prize and a MoMA architectural curator with views on why Japan has been so dominant among laureates...

  And last but not least, you'll see a cute little dog we shot at the Kickstarter HQ in Greenpoint. Her person is one of the co-founders.



***

 フランク・ゲーリーは幼い頃、祖母に連れられ
「筆跡占い」に観てもらったことがある。
フランク少年が書いた文字を指して、占い師は
「この子は将来、偉大な建築家になる」と予言した。

 一家はその後、トロントからカリフォルニアに移住。
ゲーリーはトラック運転手で家計を助けながら、
大学の夜間コースに通い始める。
20才前後のことだ。

 陶芸家のグレン・ルーケンズに師事したものの
「私が陶芸には向いていないのを
グレンは最初から気づいていたんだよ、
私が自覚するより先にね(笑)」とゲーリーは後年語っている。

 ある日のこと、建設中のルーケンズ教授宅を訪れた。
黒いベレー帽をかぶった短軀な男が、作業員や施主に向かって
激烈な指示を飛ばしている。
強いギリシャ語訛りの、上下真っ黒な背広に身を包んだ彼の名は
ラファエル・ソリアーノ。
ケーススタディ・ハウスも多く手がけた、ミッドセンチュリー・モダンの建築家である。

 建築家の仕事ぶりに強烈に惹かれたゲーリーを
ルーケンズ教授は見逃さなかった。
翌日、「建築をやってみないか」とゲーリーに勧めたのである。
教授は、なんとゲーリーの学費まで負担したという。

 幼少時の「予言」を、本人がどれほど覚えていたかはわからない。
が、南カリフォルニア大学建築学部で学び始めるや否や
メキメキ才能を発揮し、飛び級で進級する。

 ……あれから60年以上が経った今、
世界でもっとも影響力のある建築家と呼ばれ続けているフランク・ゲーリー。
86才、バリバリの現役です。

ロングインタビューを行うため、LAのゲーリー本社へと向かいました。

 たっぷり75分間、ゲーリーにさまざまな話を聞いた中で
特に印象に残っているのが、クリエイティブな個性を
「筆跡」に例えたくだり。
インタビュー記事でも、行数を割いて紹介しています。

 なお、筆跡占いのエピソードについては
スペースの都合で本誌では触れていません。

 インタビューのほか、
ウォルト・ディズニー・コンサートホールをはじめとする
LAゲーリー建築ガイドのページもやってます。
次回LA訪問の際、ぜひご活用いただければ。

 ちなみにゲーリーの最新作は、今年完成したフェイスブック本社。
この新社屋についても、ゲーリーが詳しく語ってくれました。
圧倒的なスケールのフェイスブック社屋、
そして気になるゲーリー本社内部のビジュアルとあわせ、
マーク・ザッカーバーグがゲーリーに出した
リクエストやその真意など、カーサ誌面でお確かめ下さい。

 このほかにも、櫻井翔さんのゲーリー・インタビュー、
アートやジュエリーなど多ジャンルでの多才ぶり、
21_21のゲーリー展を田根剛さんが案内するページ、
パリの<フォンダシオン・ルイ・ヴィトン>10の見どころ解説など
読み応えある特集となっています。

 ゲーリー特集以外も
藤本壮介さんおよびOMA NY重松象平さんのロングインタビューや
旧グルジアのビックリ建築などなど
現代建築の醍醐味がダイレクトに体感できる一冊です。







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